痩せぎみの猫用おすすめキャットフード
普段の生活を見ていても元気でご飯を食べているのに痩せていってしまう場合は感染症や腫瘍など、何かしらカロリーを消費してしまう原因があるはずなので一度病院に行って何か原因が無いか見てもらいましょう。
もし診断の結果、病的な原因が無い場合は単純に消費カロリーが摂取カロリーを上回っている(運動量が多い)か、今あげているキャットフードを上手く消化・吸収できていない可能性が考えられます。
ここでは痩せぎみの猫におすすめのキャットフードについて詳しくご紹介していきます。
痩せぎみの猫用おすすめキャットフード【目次】
穀物は猫にとって消化・吸収が難しい食材です。キャットフードに書かれている原材料に左から3番目以内に穀物が含まれている場合は、切り替えて肉材料の多いキャットフードを選んであげましょう。
脂質をカットしてカロリーを調整しているキャットフードがよくありますが、「脂質」は猫にとってエネルギーに変わり易い食材です。脂質が多くなれば猫の嗜好性もあがるので食欲が無い子にもおすすめです。20%くらいを目安にすると良いでしょう。
猫は肉食動物の為、「高たんぱく」なものの方が嗜好性も高く、消化吸収にも良いことが分かっています。穀物に含まれるたんぱく質は猫にとっては消化・吸収しにくいので出来るだけ肉材料が多く使われているものを選びましょう。
おすすめキャットフード比較
上記で挙げた3つのポイントを踏まえた上で、実際にサイト内でレビューもしているフードの比較表を作ってみましたのでキャットフード選びの参考にしてみて下さい。
メーカー名 |
穀物の量が少ない (少ない=◎) |
脂質 (高い=◎) |
肉材料が多い (多い=◎)※1 |
---|---|---|---|
◎ |
◎ |
◎ |
|
◎ |
◎ |
◎ |
|
◎ |
〇 |
◎ |
|
◎ |
〇 |
◎ |
|
〇 |
◎ |
〇 |
|
〇(※3) |
× |
〇 |
|
〇(※3) |
× |
〇 |
|
〇(※2) |
× |
〇 |
|
〇(※3) |
× |
〇 |
|
〇(※2) |
◎ |
〇 |
|
〇 |
〇 |
〇 |
|
× |
〇 |
× |
|
× |
× |
× |
|
× |
× |
× |
|
〇(※3) |
× |
〇 |
|
◎ |
◎ |
◎ |
|
× |
× |
× |
|
× |
〇 |
△ |
|
◎ |
× |
◎ |
|
× |
× |
× |
|
× |
× |
× |
|
× |
◎ |
× |
|
× |
〇 |
× |
|
× |
× |
× |
|
△ |
〇 |
〇 |
|
△ |
◎ |
〇 |
|
△ |
△ |
〇 |
|
△ |
△ |
◎ |
|
〇 |
◎ |
◎ |
|
× |
× |
× |
|
△ |
◎ |
◎ |
|
◎ |
◎ |
◎ |
※1、原材料に書かれている肉食材の順番と割合を基準にしています。
※2、副産物には骨も含まれる場合があり消化・吸収に優れるとは言いにくいのでおすすめ出来ません。
※3、肉材料を多く使っていそうに見せていますが、実際は穀物の方が多いのを隠そうとしているメーカーです。
アカナのキャットフードは、オリジンほどではありませんが全体の75%に肉や魚を使用しています。もちろんグレインフリーなので穀物は使用していません。リニューアルによって肉材料の割合や、たんぱく質の割合が高くなりました。脂質も20%と高いので食いつきも良いですよ。カロリーも100gあたり410㎉と最も高いので痩せ気味の子に最もおすすめできるキャットフードです。高たんぱくなのでブクブク太ることはなく、ガッシリとした体型作りにおすすめです。
価格 | 6,264円(1.8kgの定価) |
---|---|
評価 | |
備考 | グレインフリー/人口添加物無添加/最も高カロリー/味は全3種類 |
- 猫が好む高たんぱく・低炭水化物
- 高カロリーなので少量で十分な栄養を取れる
- 消化に優しいグレインフリー
- 安心安全の香料・着色料不使用
- 満腹感をあげる繊維が少なめ
アカナのキャットフードは、猫が好む「高たんぱく・低炭水化物なキャットフード」です。香りや味は一時的な嗜好性を左右しますが、長期的に見ると猫は「高たんぱく&低炭水化物」のフードを好むことが分かっています。
引用:Impact of macronutrient composition and palatability in wet diets on food selection in cats
また、高カロリーなので少量で十分な栄養を取ることができます。消化・吸収の負担となる人口添加物も不使用で消化にも優しいつくりになっています。
繊維質は満腹感を与えるので、ダイエットフードに多く含まれます。アカナのキャットフードは繊維質が少なめなので、無駄に満腹感を与えずしっかりと食べられます。これらの理由から、アカナは痩せぎみの子に与えるフードとして最適なキャットフードと言えます。
猫に体重減少が見られる病気 | 食欲 | その他の症状 |
---|---|---|
寄生虫 | 減る | 下痢・嘔吐・腹痛・血便など |
糖尿病 | 増える | よく水を飲む・おしっこが増えるなど |
アジソン病 | 減る | 下痢・嘔吐・水をよく飲む・おしっこが増えるなど |
甲状腺機能亢進症 | 増える | 甲状腺の腫れ・水をよく飲む・おしこが増える・下痢・嘔吐など |
慢性胃炎 | 減る | 嘔吐が続く・水をよく飲む・お腹を触ると嫌がるなど |
慢性肝炎 | 減る | 元気がない・下痢・嘔吐・黄疸など |
肝硬変 | 減る | 元気がない・お腹が膨らむ・黄疸など |
膵炎 | 減る | 元気がない・嘔吐・下痢・黄疸など |
ガン | 減る | 元気がない・リンパ節の腫れ・運動を嫌がる・貧血など |
体重が減少する病気と、それぞれ「食欲の有無」と「主な症状」をまとめました。見て頂くと分かるように、体重の減少以外にも「下痢や嘔吐、元気がなくなる」といった症状が見られます。
もともと小食であったり食事に興味の低い子もいますが、「急にやせ細ってきた」・「体重減少の他にも上記のような症状がある」場合は、念のため早めに受診しましょう。
下痢や嘔吐の場合、「1~2回でその後元気があれば放っておいても大丈夫。」と紹介されていることが少なくありません。確かに、猫は食べたものを良く吐き戻す動物ですし、ちょっとした環境の変化で下痢になる子も少なくありません。
ですが、先の「ご飯を食べているのに猫が痩せてきた!考えられる病気は?」でもまとめましたが、食欲が増えるのに体重が減ってしまう病気もあります。
食欲がある(以前よりも増える)とつい「良く食べるから元気なんだけど…」と考えてしまい、病院に行くタイミングを見逃してしまい、受信した時には手遅れになっているケースもあります。
肥満も良くありませんが、痩せすぎも死亡リスクを高めます。BCS(ボディ・コンディション・スコア)を元に、適正体型を維持してあげましょう。偏食気味でなかなかキャットフードを食べてくれない子には、次のページも参考にしてみて下さい。
まとめ
病気が原因ではなく痩せぎみの子は、食に対する関心が低いケースが多いです。味や香りは一時的に猫の食いつきを左右しますが、長期的には高たんぱく・高脂質・低炭水化物なフードを好みます。
本来猫が必要とするお肉やお魚をたくさん使い、必要性の低い穀物ができるだけ少ないフードこそが標準体型への近道になります。