「習慣的手法で分割」表示しているキャットフード会社に騙されない為に!
ペットフードメーカーでは様々な手法を使ってあなたを騙そうとしています。その中の一つに「
習慣的手法で分割
」という方法があります。これはペットフードメーカー最大手のロイヤルカナンも行っていますし、その他にもヒルズやファーストチョイス・アイムスなども行っています。ではこれらのペットフードメーカーの大手企業が行っている「習慣的手法で分割」とは具体的にどのような内容なのか?について解説していきます。
習慣的手法で分割【目次】
あなたを騙す「習慣的手法で分割」とは?
これはあなたに「当社のキャットフードは肉材料を沢山使っていますよ~」とアピールする方法です。そして実際に使われている肉材料が穀物よりも少ない事を隠す為に使われている方法です。
ここではロイヤルカナンを例にとってみましょう。
まず①をご覧下さい。
「家禽ミート」として材料に使われている「鶏」と「七面鳥」を合わせて1つの項目として表示しています。これを別々に元々の「鶏」と「七面鳥」に分けて表示します。どうしてだと思いますか?
これは「家禽」と一つにまとめた方が、「鶏」+「七面鳥」となることで「家禽」としての量が増えるので原材料の左側に記載できる為です。(原材料は左から多く使っている順番に書くルールがあります)つまり冒頭で書いた「肉材料を沢山使っているアピール」です。
では、次に②を見て下さい。
ここでは「とうもろこし」と「コーングルテン」を分けています。でも、これは同じ「トウモロコシ」です。※「コーングルテン」とはトウモロコシの胚芽に含まれるたんぱく質のことです。
なのでわざわざ別に表示すること無く、一緒にしてしまえば良いんです。すると以下のような表示に代わってしまうかもしれません。
修正前のロイヤルカナンの表示方法 | 「習慣的手法で分割」を止めた場合の表示 |
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家禽*ミート、とうもろこし、植物性繊維、植物性分離タンパク**、コーングルテン、小麦、~
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とうもろこし、鶏、七面鳥、植物性繊維、植物性分離タンパク**、小麦、~ |
「習慣的手法で分割」何がいけないの?
猫は完全な肉食動物です。トウモロコシやコムギなどの穀物を消化出来ないという訳ではありませんが、実際にそれらの消化能力は雑食の犬に比べて2.5倍も劣ると言われています。
猫が消化を苦手とする穀物を大量に使って、あくまで計算値で出した「たんぱく質」や「脂質」など、猫が本来一日に必要とする栄養素をどれだけ消化・吸収出来ると思いますか?
逆に牛や馬に「肉」を与えたらどうなると思いますか?そのような実験結果は見つかりませんでしたが、確実に病気になることは目に見えていますよね?
この「習慣的手法で分割」によって、あなたの愛猫はあなたが予期しないところで少しずつ、慢性的な栄養不足(たんぱく質や脂質をはじめとする必須栄養素)に陥る危険があります。このようなことがペットフード業界では普通に行われています。そしてこの事を知らない人は多くいます。
習慣的手法を使ったキャットフードって実はけっこう多いんだにゃ!全部が全部悪いとは言わないけど、やっぱり僕たちは肉食動物だから動物性たんぱく質の割合が多ければ多いほど消化・吸収率もあがるし、何より人間にはわからないたんぱく質のにおいをかぎ分けて食欲が左右されるんだにゃ。つまり、動物性たんぱく質が少ないのに食いつきが良いフードは何かしら香りづけがされている可能性が高いんだにゃ!
心配なのは栄養不足だけじゃない?
心配なのは栄養素だけじゃありません。。消化が苦手な穀物が含まれているということは、慢性的に消化器官に負担をかけるということになります。
若い内からこのようなキャットフードを食べている子は消化器官に負担をかけ続けることになります。それによって消化器官(主に内臓や腸)が本来健康な食事を続けた子よりも早く老化します。
これによって消化器系の病気になるリスクがあがります。これだけのリスクをペットフードメーカーはあなたが知らないところで行っています。そんなメーカーを本当に信用出来ますか?
ペットフードを作っているメーカーです。当然、猫に本来必要な食べ物・栄養素については熟知しているはずなのにこのようなキャットフードを販売しているメーカーのフードをあなたは愛猫にあげられますか?