肥満・太りぎみの猫用おすすめキャットフード
ここでは肥満・太りぎみの猫用におすすめのキャットフードと選ぶ際のポイントについて詳しくご紹介していきます。猫は完全な肉食動物なので、必要とする栄養素の多くは肉に含まれています。
穀物も食べられますが、必要な食べ物ではありません。市販のキャットフードは肉と比べて安上がりな穀物ばかりを使ったフードがほとんどです。
穀物が含む繊維質が満腹感を与えますが、肉食動物である猫にはもっと食性にあったフードがおすすめです。
肥満・太りぎみの猫用おすすめキャットフード【目次】
肥満・太りぎみの猫用キャットフードを選ぶ【3つのポイント!!】
穀物が出来るだけ少なく、肉材料が沢山使われたキャットフードを選んであげましょう。猫にとっては穀物よりもお肉やお魚の方が消化・吸収しやすい為です。
逆に穀物が沢山使われたキャットフードは、動物性食材の割合が多いフードと比べると、消化・吸収が悪くなります。ただし、肉材料の割合が多くなると割高になるというデメリットもあります。
市販のダイエットキャットフードで多いのが「脂質カットでヘルシー」というような内容のものですが、これは間違ったダイエット食です。猫は脂質の少ないキャットフードをいくら食べても満腹感を感じず、食べすぎてしまい太るという悪循環になります。
肉食の猫にとって「脂質」はもっとも消化・吸収し易く、短時間でエネルギーに代え易い優れた栄養素なんです。なので脂質の割合が増えれば満腹感を得やすく、穀物に含まれる糖質や炭水化物が減るので理想的な食事になります。
たんぱく質と脂質は「たんぱく質3:脂質2」が理想的と言えます。また、たんぱく質は100g当たり30%は欲しいところです。
こういった高たんぱく・高脂質は実は猫にとっては消化・吸収が良く早い段階で満腹になります。無駄な過食を防止できる他、エネルギーにもなりやすいので非常にダイエットに向いています。また、過食を予防できるのでガッツイて食べて後で吐き戻す子にもおすすめです。
おすすめキャットフード比較
上記で挙げた3つのポイントを踏まえた上で、実際にサイト内でレビューもしているフードの比較表を作ってみましたのでキャットフード選びの参考にしてみて下さい。
メーカー名 |
動物性たんぱく質 多い=◎) |
脂質の量 (多い=◎) |
たんぱく質と脂質の量(※1) |
---|---|---|---|
◎ |
◎ |
37% : 20% |
|
◎ |
◎ |
37% : 20% |
|
◎ |
◎ |
30% : 16% |
|
◎ |
◎ |
40% : 20% |
|
〇 |
◎ |
32% : 21% |
|
〇(※3) |
× |
32% : 10% |
|
〇(※3) |
× |
29% : 6.5% |
|
〇(※2) |
× |
40% : 13% |
|
〇(※3) |
× |
32% : 13% |
|
×(※2) |
〇 |
30% : 17% |
|
◎ |
〇 |
33% : 16% |
|
◎ |
× |
30% : 14% |
|
〇 |
× |
29% : 8.1% |
|
〇 |
〇 |
28% : 18% |
|
〇(※3) |
〇 |
30% : 15% |
|
◎ |
◎ |
42% : 20% |
|
〇 |
× |
30% : 11% |
|
〇 |
〇 |
32% : 12% |
|
◎ |
〇 |
34% : 12% |
|
× |
〇 |
31% : 11% |
|
× |
× |
23.4% : 8.1% |
|
× |
× |
32% : 16% |
|
× |
× |
28% : 11% |
|
× |
× |
33.2% : 11.19% |
|
◎ |
○ |
35% : 19% |
|
◎ |
◎ |
34% : 21% |
|
〇 |
〇 |
31% : 16% |
|
◎ |
△ |
32% : 14.5% |
|
◎ |
◎ |
30% : 20% |
|
× |
× |
28% : 8.5% |
|
◎ |
◎ |
30% : 20% |
※1、たんぱく質と脂質の量は当サイトでレビューをした商品の数値です。
※2、副産物には骨も含まれる場合があり消化・吸収に優れるとは言いにくいのでおすすめ出来ません。
※3、肉材料を多く使っていそうに見せていますが、実際は穀物の方が多いのを隠そうとしているメーカーです。
先の比較表の中で、「カークランド」・「シーバ」・「ロイヤルカナン」・「モンプチ」・「銀のスプーン」・「ねこ元気」・「カルカン」・「キャラットミックス」以外は人口添加物を使用していません。
他のメーカーは健康リスクがある人口添加物を使っていないので、肥満・太りぎみの猫用キャットフードを選ぶ【3つのポイント!!】を元に高たんぱく・高脂質なフードを探すと良いでしょう。
添加物に限らず、穀物など消化に望ましくない材料を使っているメーカーもあります。添加物と材料で安全なキャットフードを30社から比較したので、次のページも参考にしてみて下さい。
>>無添加で安全なキャットフードは?~30種類のフード分析徹底比較~
肥満・太りぎみの猫におすすめの国産キャットフードが知りたい!
「【無添加!!】国産のおすすめキャットフードランキング」を見て頂きたいんですが、国産のキャットフードメーカーはほとんど穀物を使用しています。また、材料の安全性も不透明です。
猫は穀物を食べられない訳ではありませんが、消化の面ではプラスの材料ではありません。また、炭水化物(糖質)は肥満の原因になることで最近ではローカーボ(低炭水化物)ダイエットも流行っていますよね。
唯一「ねこはぐ」は食物アレルギーのリスクが低い穀物を使っています。ただ、たんぱく質も脂質も特別高い訳ではありません。なので現時点で、国産でダイエットにおすすめできるキャットフードはありません。
肥満・太りぎみの猫におすすめの安い市販キャットフードを教えて!
流石に、ホームセンターで1㎏千円以下買えるものでおすすめはありません。ただ、比較的安いフードの中では「ピュリナワン」と「ニュートロのナチュラルチョイス」がおすすめです。
ピュリナワンには最近、グレインフリー(穀物不使用)シリーズが追加されました。おすすめは「白身魚」の方で、少し脂質は低めですがカロリーも低めです。ダイエットが必要だけど、量を食べたい子におすすめなキャットフードです。
また、ナチュラルチョイスの「避妊・去勢猫用 エイジングケア 白身魚」も高たんぱくでカロリーが控えめになっているので、肥満や太りぎみを解消したい子におすすめのキャットフードです。
まとめ
猫本来の食事に近い、高たんぱく・高脂質なフードは猫が満腹感を得られやすいです。ただ、中には食い意地が張っていて高たんぱく・高脂質なフードを食べすぎてしまう子もいます。
高たんぱく・高脂質なフードにしたけど食べる量が変わらず太ってしまう場合は、ロイヤルカナンやヒルズから出ている、繊維質が多めのダイエットフードを試してみましょう。