猫がご飯(餌)を食べないときの対処方法
猫がご飯を食べないと、「どこか具合が悪いのかな?」と心配になりますよね。実際に病気の場合もありますが、猫はかなり気まぐれな正確上、気分で食べなかったり、ご飯に飽きて食べなかったりと色々な理由が考えられます。また、栄養不足になると肝リピドーシス(脂肪肝)になってしまい、命の危険もあります。というここでは猫がご飯(餌)を食べないときの対処法について詳しく解説していきます。
猫がご飯(餌)を食べないときの対処方法【目次】
- 猫がご飯(餌)を食べないときの8つの対処法まとめ
- 「猫がご飯を食べない」具体的な基準は?
-【猫がご飯を食べない時の対処法Ⅰ】食器を変えてみる
-【猫がご飯を食べない時の対処法Ⅱ】ご飯の場所の環境を変えてみる
-【猫がご飯を食べない時の対処法Ⅲ】ご飯を手であげてみる
-【猫がご飯を食べない時の対処法Ⅳ】ご飯の時に近くで見ていてあげる
-【猫がご飯を食べない時の対処法Ⅴ】ご飯の時間は極力決めた時間に
-【猫がご飯を食べない時の対処法Ⅵ】ご飯を食べなかったらお皿をさげる
-【猫がご飯を食べない時の対処法Ⅶ】キャットフードに手を加えてみる
-【猫がご飯を食べない時の対処法Ⅷ】猫に異常は無いか確認する
猫がご飯(餌)を食べないときの8つの対処法
愛猫がご飯を食べてくれなくなるととにかく心配ですよね。1~2食食べないくらいならそれほど心配する必要はありません。次の8つのポイントを試してみて下さい。1つずつではなく、「〇番と〇番を合わせ技」でやると食べたりもしてくれますよ。
- 食器は毎回キレイに洗ってあげる
- キラキラしたものよりも地味目な器で
- 平べったいお皿の方が良い(ひげが器に当たるのを嫌う子がいる為)
- シート状のものにご飯を広げる
食器が唾液や前回の食べかすなどで汚れていることで(夏場は特に)、腐敗臭などから食欲が落ちることがあります。猫は臭いで一口目を食べるかどうかを決めると言われています。食器は常に清潔にしてあげましょう。また、スチール製などのキラキラした器を嫌う子もいます。
【猫がご飯を食べない時の対処法Ⅱ】ご飯の場所の環境を変えてみる
- ご飯の場所を仕切る
- 仕切ってみてもダメなら暗くしてみる
これは猫が安心して食べられる環境を用意してあげるという事です。簡単な方法としては猫の出入り口を開けたダンボールなどを用意して、その中にご飯を用意してあげます。こうすることで、「外敵に邪魔されずにゆっくりとご飯を食べられる」という、安心感を与えることが出来ます。これは特に新たに家で飼うことになった子(初期段階)には有効です。
猫は気まぐれで、ご飯を食べ終わった後に手であげるとさっき食べた倍以上の量を食べる場合もあります。なのでご飯を食べてくれない時に手であげてみるというのは効果がありますが、手からしか食べてくれなくなる場合があるので、食べてくれないからと言って毎回手であげると、それが習慣になってしまうのでどうしても食べてくれない時などに試してみましょう。
【猫がご飯を食べない時の対処法Ⅳ】ご飯の時に近くで見ていてあげる
野生の猫科動物などの子供が、ご飯に夢中になっている子が他の動物から襲われないように、母親が見張っていることがあります。本能的な部分が強く残っている子はあなた(母親)が近くに居てあげたり、場合によってはなでてあげたりすると安心して食べられることがあります。
【猫がご飯を食べない時の対処法Ⅴ】ご飯の時間は極力決めた時間に
器にある程度入れておいて、いつでも好きな時間に食べられるようにしている場合を除くと、ある程度ご飯の時間は決まっていると思います。この時に外出などの理由で一時的にご飯の時間がずれることでリズムが狂ってしまい、食欲が低下することがあります。
【猫がご飯を食べない時の対処法Ⅵ】ご飯を食べなかったらお皿をさげる
だらだら食いの改善などに良く使われる方法ですが、ご飯を用意しても食べないようなら一度お皿をさげます。そうすることで猫が「えっ!?さげちゃうの!?」と思い、「好き嫌いを言ってないでご飯がある内に食べよう」と思ってくれるようになることがあります。ただ、これをするとご飯をがっついて食べるようになり、後で吐き戻してしまうこともあるので様子をみながらにしてあげましょう。
【猫がご飯を食べない時の対処法Ⅶ】キャットフードに手を加えてみる
- お湯やササミのゆで汁などででふやかしてあげる
- かつお節や缶詰・ゆでたササミ・マタタビなどをトッピングしてみる
- キャットフードに香り付けをしてみる
- ウェットフードならレンジや湯せんで人肌にあたためてみる
- 手作りふりかけ
ここまではご飯以外の部分で出来る方法についてまとめましたが、ここからはキャットフードに手を加えてみる方法についてご紹介していきます。お湯やササミのゆで汁でふやかしたものは傷み易いので必ずご飯が終わったら残りは捨てるようにしましょう。
また、水よりもぬるま湯(人肌)くらいの温度の方が食いつきは良くなります。かつお節などをトッピングする際は、かならずよく混ぜ合わせてからあげましょう。上にちょっと乗せる程度だと、トッピングだけ食べて肝心なフードを除けて食べます。
また、キャットフードに香り付けするのも効果的です。これは魚粉系のダシパック(鍋の中に入れても魚粉が漏れないようにティーバッグに入っている奴)をフードを保存している容器に入れて、フードに魚粉の香りを付けることで食欲が増すことがあります。
上記の方法はキャットフードの切り替えの際にも使えます。切り替えの際は「今まで食べていたフードと細かく砕いた新しいフードをよく混ぜて」からあげることでも食いつきがよくなることがあります。
よく細かく砕いて「ふりかけ」にしてという内容を見ますが、これも新しいフードが好きな味であれば良いんですが、嫌いな味だと新しいフードだけ除けて食べるので混ぜてからあげましょう。
手作りふりかけについては鶏肉やワカサギなどを低温のオーブンなどで乾燥させて、粉末にしたものをふりかけます。かつお節を直接かけると、塩分が多すぎるのでこちらの方が健康的です。
ここまで何度か書きましたが、猫は臭いによって食欲が左右されます。臭いを脳に伝える部分を切除した猫は食欲が急激に落ちたという実験もあります。なので鼻詰まりや鼻水が出ていないか確認してあげることも大切です。異常があってからだとあまり効果を得られませんが、これらの異常を回避する為にワクチンの摂取なども有効です。
「猫がご飯を食べない」具体的な基準は?
冒頭でも書いたように、猫は気まぐれでご飯を食べたり・食べなかったりすることであなたを悩ませるということについてはお話ししましたが、実際にどれくらい食べなければ心配した方が良いのか?この基準なんですが、「12ヶ月以上の成猫が1日(24時間)以上全く食べない時」を1つの基準として考えて下さい。
「全く」食べない場合は、何らかの病気にかかっている可能性がありますし、ご飯の種類を変えても食べてくれる可能性は低いです。逆に「少し」でも食べているというのであれば、しばらくは様子を見ても良いです。また、肝リピドーシスについては3日以上「全く」食べない状態が続くことで発生が高まると言われますので、この場合は病院へ連れていってあげましょう。