血便の猫におすすめなキャットフード
血便の際はもしかしたら重症の場合もあります。出来るだけ早く病院に連れて行って、原因を特定して貰いましょう。血便はキャットフードが原因となることもあります。ここでは血便の猫におすすめなキャットフードについて詳しくご紹介していきます。
血便の猫におすすめなキャットフード【目次】
血便の猫におすすめなキャットフードの選び方【3つのポイント】
黒っぽいうんちは食道から小腸にかけて傷がついて、出血することでうんちに血液が混ざることでなります。この場合は症状が続くようなら病院へ連れていきましょう。
それ以外のうんちに血が付く場合などについては下記以外の原因も充分に考えられます。また、重病にかかっている可能性も充分にありますのでのでまずは病院に連れていくのが正しい判断となります。
過剰な繊維質によって食道から小腸が傷ついている可能性があるので、繊維質の少ないものに変えてみましょう。口内に傷が付いても同じ症状が出ることがある為、粒の小さいフードや突起の無い丸いフードなどに変えてみるのも良いでしょう。
便秘の後に頑張って大きなうんちを出した際に、肛門が傷付いて痔になっているかもしれません。まずは病院で見てもらい、油分でうんちが出やすくなるので脂質の多いフードに切り替えてみましょう。
アレルギーの場合は小腸から大腸にかけて出血して、うんちに血が混ざる場合があります。この場合、原因となるアレルゲンを特定する為にもまずは病院でアレルギー検査を受けましょう。その後、アレルゲンがカットされたご飯に切り替えます。
血便の猫用キャットフードの選び方早見表
上記で挙げた3つのポイントを踏まえた上で、実際にサイト内でレビューもしているフードの比較表を作ってみましたのでキャットフード選びの参考にしてみて下さい。
メーカー名 |
食物繊維 |
脂質の量 (15~20%) |
アレルギー対応 |
---|---|---|---|
1.5% |
20% |
グレインフリー(穀物不使用) |
|
1.5% |
20% |
グレインフリー(穀物不使用) |
|
3.0% |
16% |
グレインフリー(穀物不使用) |
|
3% |
20% |
グレインフリー(穀物不使用) |
|
5%以上 |
21%以上 |
無し |
|
10.1%以下 |
10%以上 |
アレルゲンカットの療法食有り |
|
8.5%以下 |
6.5~11% |
アレルゲンカットの療法食有り |
|
6%以下 |
13%以上 |
無し |
|
6.5%以下 |
13~15.5% |
無し |
|
5%以下 |
17%以上 |
無し |
|
4%以下 |
16%以上 |
グレインフリー(穀物不使用)有り |
|
3%以下 |
14%以上 |
無し |
|
3%以下 |
8.1%以上 |
無し |
|
5%以下 |
10%以上 |
無し |
|
4%以下 |
15%以上 |
猫用は無し |
|
3%以下 |
20%以上 |
グレインフリー(穀物不使用)有り |
|
4%以下 |
11%以上 |
無し |
|
1.5% |
12% |
グレインフリーでは無いが有り |
|
3%以下 |
12% |
グレインフリー(穀物不使用)有り |
|
5%以下 |
11%以上 |
無し |
|
4%以下 |
8.1%以上 |
無し |
|
5%以下 |
16%以上 |
無し |
|
5%以下 |
11%以上 |
無し |
|
3.6% |
14.5% |
グレインフリー有 |
|
3%以下 |
20% |
グレインフリー有り |
|
4.5%以下 |
8.5%以上 |
無し |
|
3%以下 |
20%以上 |
無し |
※1、脂質・繊維質の値は当サイトでレビューした商品の価を入れてあります。
※2アレルギー対応についてはメーカーのラインナップに含まれているものは「有り」としています。
無添加・グレインフリー(穀物不使用)・チキンを60%以上(動物性の肉材料としては70%)使用・穀物の代わりにサツマイモを使用など、全ては猫の健康の為に必要な食材を贅沢に使ったプレミアムキャットフード。小麦・トウモロコシ・大豆などの安価な材料は猫にとって消化が難しく、アレルギーを起こしやすい食材です。それらを一切使わず、猫の健康をとことん考えて作られたカナガンキャットフードがおすすめ。
価格 | 3,960(1.5㎏)円 |
---|---|
評価 | |
備考 | チキンを60%以上使用・完全無添加・穀物不使用で消化に優しい・徹底した品質管理・高たんぱくで脂質とのバランスも◎ |
- 繊維質が低くお腹に優しい
- 高脂質で便が柔らかくなり易い
- グレインフリー(穀物不使用)で食物アレルギーのリスクが低い
- 蛋白源がチキンなので食物アレルギーの子も食べやすい
- 低炭水化物で消化に良い
キャットフードは一般的に、便秘解消や毛玉の排泄を良くする為に繊維質を添加します。確かに、繊維質はこういったトラブル解消に効果的なんですが、繊維質の必要量は猫によって個体差があります。
過剰な繊維質は下痢やおならの増加、便秘などの原因となります。便秘が原因で高繊維のフードをあげている方は「猫の便秘原因と解消方法」を参考にしてみて下さい。
猫の食物アレルギーは皮膚に症状が出るケースが多いです。ただ、中には下痢や血便を起こす子もいます。カナガンはグレインフリーなので穀物アレルギーのリスクが低く、アレルゲンとなるたんぱく質もチキンだけです。
オリジンやジャガーのように、色々なたんぱく源を使わずシンプルなので、チキンにアレルギーが無い子であれば、血便対策に試して欲しいキャットフードです。
猫の食物アレルギーは痒みなどの皮膚症状が多いですが、下痢や嘔吐が続き血便になることもあります。「猫が食物アレルギーを起こし易い食材は?」を見ると、牛肉や魚がアレルゲンとなる確率が高いことが分かります。
但し、小麦やトウモロコシなどもアレルゲンとなることが分かっています。小麦とトウモロコシで分けていますが、魚のようにひとくくりにしてしまえば穀物(8%)という見方もでき、数値としては軽視できない値になります。
猫の血便は病気や寄生虫の可能性が高いので、素人が食物アレルギーと決めつけるのは危険です。「一通り検査をしたけど問題もなく、元気で体重も増えている。だけど血便が続く」といった場合には積極的に試して欲しい対策です。
猫の血便対策には低アレルゲンのキャットフードをあげた方が良い?
アレルゲンになり易い小麦やトウモロコシなどの穀物を使わずに、チキンなどのたんぱく源を加水分解し消化性を高めた、ロイヤルカナンの「セレクトプロテイン」やヒルズの「z/d」などがあります。
こうした低アレルゲンのフードは、一通りの検査をして病気や寄生虫の可能性がなく、食物アレルギーが疑われる時の対策には非常におすすめです。
また、上記のような化学的に食物アレルギーを起こしにくいフード以外に、珍しいたんぱく源を使ったフードも食物アレルギーによる血便対策に効果が期待できます。
例えば、猫にアレルギーがある人はライオンなどのネコ科動物にアレルギー反応が出る場合があります。これと同じように「チキン(鶏)」がダメな子は「ターキー(七面鳥)」にもアレルギーが出てしまう場合があります。
その為、カンガルー肉を使用した「アーガイルディッシュ」や、ウサギ肉を使用した「ネイチャーズバラエティ」など、今までに食べたことがないたんぱく源のフードも、アレルギーが原因で血便を起こしている場合に効果が期待できます。
猫の血便対策には繊維質はどれくらいのキャットフードがおすすめ?
こればかりは正解がありません。排便や毛づくろいで飲み込んだ毛の排出など、その子によって繊維質の適量が変わる為です。
便秘や毛球症が重症化する場合は、繊維質が多めのフードで便や毛玉の排泄を助けてあげた方が良い場合もあります。ただ、この場合も繊維質が多すぎると下痢やおならの原因になります。
その為、繊維の適量については飼い主側で長期的に見極める必要があります。「猫の便秘の解消法」や「猫が毛玉を吐くときの対策方法」なども参考にしてみて下さい。
特に、繊維質が多くて下痢や軟便が長期化すると、血便となることもあります。ダイエットフードや毛玉ケアフードに変えて、軟便になった時は長期間続くようなら元のフードに戻すか、繊維質の低いフードに切り替えてあげましょう。
まとめ
血便に悩む猫におすすめのキャットフードと選び方をご紹介しました。ここで紹介した選び方は、血便の原因が食物アレルギーによるものと限定した場合に使える選び方です。
血便は寄生虫や病気の場合もあります。まずは受診し、検査では正常なのに血便が治らない場合に参考にして下さい。まだ受診していない場合、「猫の血便の原因と対策方法」を参考に、病院に連れて行くべきかをチェックしてみて下さい。
目的別おすすめキャットフード【選び方】
子猫 0~6カ月 | 成猫 1~6歳 | 高齢猫 7歳~ |
---|---|---|
肥満 | 痩せ気味・食べない | 症状・病気別 |
---|---|---|
無添加で安全 | 安い市販のもの | ウェット |
---|---|---|
3匹の愛猫で有名なキャットフードを食べ比べました!
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