猫が水を飲まないときの対策方法
ここでは猫が水を飲まないときの対策方法をご紹介します。水を飲むことで猫の尿路結石の予防にもつながる為、猫に水を飲んで欲しい飼い主の方は多いと思います。でも、寒い季節などはなかなかお水を飲んでくれないものです。ここでは猫が水を飲まないときの対策方法について詳しくご紹介していきます。
猫が水を飲まないときの対策方法【目次】
水を小まめに変えて新鮮な状態に
最も基本的なことですが、案外出来ていない人が多いのも事実です。最低でも1日に2~3回は変えてあげて、特に夏場は小まめに変えてあげましょう。猫は流れている水を好んで飲む子もいます。
これは「流れている水は新鮮だ」ということを本能的に知っている為とも言われ、一部では流れている水の方が飲む量が増えたという研究結果もあるほどです。
水飲み場の数は最適?
ほとんどの家庭ではご飯の横に水を置いていると思います。これはドライフードでは水分が不足しがちで、ご飯の直後にお水を飲みたくなる為です。でも野生に近い猫科の動物はご飯の場所と水を飲む場所って違うんです。
また、食べかすが水の中に入ってしまい、水の鮮度が落ちてしまうことも考えられます。ご飯の横に設置した水は特に小まめに変えてあげて、ご飯の横以外にも2~3箇所、別の場所にお水を設置してあげましょう。
その際、人の出入りが多い場所や、洗濯機の近くなどは騒音などが気になり、お水があっても中々近寄らない場合が多いので気をつけましょう。
ご飯を小分けに回数を増やす
これは肥満対策にも有効なんですが、ご飯を小分けにしてあげた時の方が水を飲む量が増えたという研究結果があります(Kirschvinik et al 2005)。
いつでも好きなタイミングで食べられる「置き餌給餌」の場合はあまり意味がありません。ですが、決まった時間にあげる「定時給餌」の方は、1日の給餌量はそのままに、現在の回数から1~2回増やしてみましょう。
「日中は仕事であげられない」という方は、決まった時間に給餌してくれるロボットなどもあるので検討してみて下さい。
容器の形は気に入ってる?
これはご飯を食べない時の対処法でも書きましたが、猫は器にヒゲが当たるのを嫌う子がいます。なのでお椀形で底が深い器よりも、平たくて底が浅い器の方が顔を突っ込み易く、好んで飲んでくれることが多いです。
水を温めてみる
猫はご飯でも同じことが言えますが、人肌くらいの温度のものを好みます。なのでお水を人肌くらいに温めたり、水道水にちょっとお湯を足してあげたり、お風呂場で洗面器にお湯を入れてあげたりすると良く飲みます。よくお風呂場に来て、浴槽のお水を飲もうとしたり、露を舐める子が多いのは丁度良い温度だからです。(これはうちの子でもかなり効果があるのでおすすめです)
ウェットフードをあげる
ドライフードは水分量が10%以下なのに対してウェットフードは80%以上あります。なのでウェットフードをあげるだけで水分摂取量が増えます。ただし、水を飲む量は減ります。
ウェットフードをあげた場合の方が、「ドライフード+飲み水」よりも合計の水分摂取量が多いという研究結果もあります(Burger et al. 1980)。
ただ、ウェットフードは傷みやすいので、「置き餌給餌」の家庭には向きません。決まった時間にご飯をあげている家庭は試してみましょう。
水分補給用のゼリー
病気などによって猫が水を飲む元気も無いような時などには水分補給用のゼリーもあります。脱水時に不足しがちなミネラルなどが含まれています。また、ゼリー以外にも猫が好む香りがついた水などもあります。